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私達の悪夢は、とんでもない幸運から始まりました。 当時、私は食品メーカーに勤めるサラリーマン。 入社10年目で係長の私は、出世街道を進むわけでもなく、落ちぶれるわけでもない、そんな平凡な営業マンでした。 妻の由美は30歳。 元会社の後輩だった妻とは5年前に結婚し、2年目で恵まれた長男はもうすぐ3歳の誕生日を迎えようとしていました。 その日、会社から帰った私を妻が興奮した様子で迎え…