俺に吃音障害の妹がいたのだが・・・・・・

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【※画像あり】デリヘル呼んだらAV女優来たったwwwwwwwwwww

810: :2011/07/24(日) 00:42:20.20 ID:

うん。リアルで考えると、「家族」という枷はデカイよ。
だから創作でもいいからイチャラブなきょうだいを見たくなるんだよね。
うちなんか「家族」が最初から崩壊してたもん。

811: :2011/07/24(日) 01:05:10.37 ID:

今夜はなんだか目が覚めちまった。
眠くなるまで、昔話をしていいか?
ネタじゃないんでオチもないし萌えもたぶんないが。

812: :2011/07/24(日) 01:07:48.76 ID:

最初に断っとくけど、昔の事なんで細かいとこはかなり曖昧だ。
わざとぼかしたりフェイクも入れる。
用心しすぎかもしれないが。

813: :2011/07/24(日) 01:20:28.97 ID:

うちは欠損家庭だった。小さい時はそんなこと分からなかったが。
よその家に生まれたことはないんで、世間一般がそんなもんだと思ってた。
まあありふれた話で、おやじの会社が潰れて離婚、おふくろは別に仕事してたから俺と妹はそっちで育ったわけだ。
家庭に何が欠けてるかというと一番はまずコミュ力w 親子の会話ってのがない。
俺もそんな外向きの性格じゃなかったんだが、背に腹はかえられないってやつだね。
努力の結果、今じゃ営業職やってるんだから不思議なもんだ。

814: :2011/07/24(日) 01:22:02.67 ID:

なんせ妹は小さい頃から吃音障害でまともに会話が成立せず、養護学校に入れるべきかと学校の先生から言われたぐらいで。
7つ下の小学生の妹の言ってることを1回で理解できるのは俺だけだった。おふくろにも無理w

815: :2011/07/24(日) 01:29:08.52 ID:

元から俺と妹との仲がよかったわけじゃない。
妹が生まれた時にはまだおやじが居たが、なんで子作りできたのかと思うほど夫婦仲は冷え切ってた。
自然と俺はガキの頃から自立せざるを得なく、妹は冷え冷えとした家に侵入してきた異分子って感じだった。
まあ、可愛らしくはあったが、外で遊べないぐらい虚弱だったんで、俺の後をヒヨコみたいについて来た。

816: :2011/07/24(日) 01:32:23.83 ID:

うんうん

817: :2011/07/24(日) 01:40:49.07 ID:

妹の儚げな雰囲気は、劇場版涼宮ハルヒの消失に出てくる長門有希になんとなく似ていた。
妹との関係が変わったのは、たしか妹が小学三年生の時だった。よくある話だが、大人しくてコミュ力の低い妹は学校でいじめられていた。
最初にそれに気付いたのは俺だった。俺は実質的に兄というより親代わりみたいなポジションだったからだ。
妹は自分からは話さなかったが、持ち物が異常に頻繁に消えた。隠されていたんだと思う。

818: :2011/07/24(日) 01:46:31.19 ID:

それまで、俺の中での妹は「何を考えてるんだかよく分からない生き物」ってとこだった。我ながらヒデェなw
消えた体操服やサブバッグのことで妹を問い詰めると、叱られてるみたいに音もなく泣きだした。参ったねこれにはほんとに。
柄じゃないけど膝に乗せて頭をナデナデしたよ。ずいぶん時間をかけて、張本人らしき近所に住むガキの名前を聞き出した。

819: :2011/07/24(日) 01:52:14.95 ID:

いじめに対して学校がアテに出来ないってのは分かってた。先生に訴えてもかえっていじめが悪化することはある。
ま、俺も若かった。いじめのリーダー格の男子を待ち伏せして人気のない所に連れ込んでボコった。
高校生が小学生を土下座させて蹴りまくるんだから下手をすると俺の方が捕まってたかもしれないw

820: :2011/07/24(日) 01:52:52.04 ID:

かっけー

821: :2011/07/24(日) 01:56:02.40 ID:

>>818
大変な役割だなあ、、

822: :2011/07/24(日) 01:57:00.95 ID:

それから妹への露骨ないじめはなくなったが、その代わり校内では徹底的に無視されたらしい。
結果的に、妹は俺にベッタリになった。俺も責任を感じなかったわけでもなく、なんと言っても不憫な妹のために飯を作ってやり、休みの日には外に連れ出してやった。

823: :2011/07/24(日) 02:02:15.22 ID:

妹に対して変に格好付けてたなあと、今になってみると思う。俺にしてみれは小動物を保護するような感覚もあったが、妹の目線からは俺は恋愛対象というよりむしろ教祖に対する崇拝に近かったと思う。
小●校を卒業する頃の妹に「一緒に死んでくれ」と囁いたら、まず間違いなく黙って頷き返してきただろうと確信できる。

825: :2011/07/24(日) 02:10:37.70 ID:

妹が中学に上がる頃、俺はもうかなりテンパってた。早く大人になりたくてなりたくてしようがなかった。といっても性的な意味ではなくw
早い話が経済的に親の世話になりたくなかった。老け顔だったんで年をごまかして限りなくブラックに近い企業で営業の手伝いを始めた。当然帰りが遅くなる。

826: :2011/07/24(日) 02:13:55.37 ID:

いい兄貴じゃねえか

827: :2011/07/24(日) 02:19:22.61 ID:

性的な意味でもまだ童貞だったんだがw
親が離婚したこともあってか、恋愛沙汰は敬遠していた。なんていったらいいかな? 女がひどく生臭く思えるんだ。
それよりも手っ取り早く金を稼いで独り立ちしたかった。性欲はエロゲーで発散した。二次元最高!
ドロドロの恋愛はフィクションの中だけでたくさんだった。それでも仕事のストレスは溜まる。遅く帰ってきても、妹は必ず待っていた。
俺の顔色をうかがって、俺が荒れているとビクビクした。

828: :2011/07/24(日) 02:24:51.00 ID:

妹の表情の変化を読めるのは俺だけだった。妹は無表情で感情に乏しいと言われたが、そんなことは全然なかった。
俺が疲れた足取りで玄関の鍵を開けると、玄関に妹が立っている。
妹「………」ほとんど聞こえないw
内心、お前は来栖川芹香(エロゲーに出てくる超小声キャラ)かと突っ込む。お帰りなさい、ではなく、お兄ちゃん、と言っている。
中○生の女子が、アニキでもアンタでもなく「お兄ちゃん」だぞ。

829: :2011/07/24(日) 02:30:39.98 ID:

「お兄ちゃん」はエロゲーの中だけの呼称ではないのだ。ネタでなく。
しかし萌えるかというとそんなことはなかったw いつもそう呼ばれているとありがたみなどない。
遅い夕飯はたいてい二人きりで差し向かいで食べる。おふくろはめったに見かけない。たぶん男と半同棲しているのだろう。
男とくっつくのは自由だが、相手は選んでほしい。ヤクザみたいなダメンズだけは勘弁してくれ。

831: :2011/07/24(日) 02:38:45.97 ID:

あれからずいぶん経って、当時の妹と二人きりの時の空気が異常だったのが分かる。リアルタイムでは分からなかった。
距離感が違う。家族だから、距離が近いのは当然? そんなわけない。肉親でも親とは近付くだけでストレスが酷くなる。
妹との間には、パーソナルゾーンというか、当然あるはずの壁みたいなものがなかった。冗談で抱きついても、もちろんそんなことはしないが、妹は平然と、いやホッとした顔をするんじゃないかな。

832: :2011/07/24(日) 02:43:27.47 ID:

世間とか、親とか、そういった普通はあって当然の関係性から隔絶していたから、俺と妹の間にだけ距離が消失していた。
俺は外ではおしゃべりなんだが、家で妹と一緒のときは無口になる。妹はどこででも無口だw
会話がほとんどなくても気詰まりにはならない。

833: :2011/07/24(日) 02:50:10.11 ID:

めったにしゃべらない代わりに、妹は年の割には信じられないぐらい本を読んでいた。イメージ的に長門有希と被る。
夕飯を済ませたあと、俺はベランダに出てタバコを1本吸う。営業職にはスモーカーが多いが、俺もストレスの緩和のためにタバコを吸うようになっていた。
家の中、というか妹の前では吸わない。妹は喘息持ちだったから、煙を吸い込むとひどい事になる。
ある日、俺がベランダの手すりにもたれて煙を吐いていると、後ろに妹の気配がした。

834: :2011/07/24(日) 02:58:14.26 ID:

無意識に耳を澄ませて妹の声を聞き取る。それでやっと聞こえるぐらいの小声だ。
妹「お兄ちゃん…最近遅いね」
俺の帰りが遅いのを心配しているらしい。
俺「仕事だからな」
妹には仕事の理不尽さや愚痴は聞かせたくない。格好つかないし。
妹「彼女…できたり…してない?」
耳を疑ったね。兄妹というより父娘的な感覚があったせいか、中○生になって色気付いたのかと。

835: :2011/07/24(日) 03:05:58.95 ID:

俺「女なんて要らん、有希(妹の仮名)がいるしな」
手間のかかる被保護者がいるのに女と付き合ってる余裕はない、というニュアンスだったが、妹の返事がない。
振り返って愕然とした。
妹がニヤアアアアと笑っていた。
ふだんあまり表情筋を使わない妹が、唇の両端をつり上げている表情はホラーだったw

836: :2011/07/24(日) 03:16:17.49 ID:

ごめんわろた

837: :2011/07/24(日) 03:21:49.13 ID:

俺「なんて顔してるんだお前。有希こそ彼氏はいないのか?」
内心ビビりながら聞き返してみた。妹の表情が消えた。
妹「…できるわけない…」
まあ、顔は悪くない。俺に似てなくて良かった。幼児体型のままだが、痩せ過ぎなぐらいほっそりしてる。色も白い。化粧や美白ではなく病的な白さだが。
しかし、雰囲気が暗い、暗すぎる。頭はいいはずなのに、コミュ力ゼロだし。彼氏どころか女の子の友達がいるかどうかも不安だよパパは。

838: :2011/07/24(日) 03:47:17.45 ID:

俺もダチが多い方じゃない。親友と言えるのは2人ぐらいだ。それでもストレスが溜まってげっそりしたときは、親友と駄弁ると心が軽くなる。
妹も中学になって環境が変われば新しい出会いがあるんじゃないかと期待したが当然甘かった。
今時のJCのノリについていけない「空気」の読めない妹にはあまりにもハードルが高すぎる。
この時はそれで終わった。仕事で疲れて動きたくなかったんだ。もちろん言い訳だ。この時、もっと真剣に、妹のコミュ力アップのために何かできなかったか……と今でも後悔している。
連投規制に引っかかってるみたいなんでとりあえずこの辺で。

840: :2011/07/24(日) 04:36:28.32 ID:

>>826
ここまではね。
>>839
支援ありがと。
やっと眠くなってきた。書いてると無駄に長くなるみたいだ。続きを書くとしたら、間を飛ばして大事なとこだけで、もう一回ぐらいで終わらせるつもり(ポ□リもあるよ)。

841: :2011/07/24(日) 05:40:19.96 ID:

おもしろいなぁ

847: :2011/07/24(日) 11:39:31.96 ID:

それから二年経った。
俺は限りなくブラックに近い会社で超ベテランになっていた。二ヶ月連続で最低ノルマを達成できないとクビだ。
俺はトップグループには入らないが、二年間ずっと平均を上回った。退職率が年200%で10人に1人も1年後残らない会社で二年持つのは奇跡的だった。
周りは金のためなら人を陥れるのを何とも思わないような奴らばかりだ。俺も精神的に荒んできた。
童貞でもなくなった。筆下ろしはクライアントの金持ちのマダムの誘惑に乗った。エロゲーの知識しかなかったんだが、なぜかそれがウケた。
暇をもてあましたマダムが何を考えているのか分からん。

849: :2011/07/24(日) 11:52:56.41 ID:

モテ期ってやつだ。同年代の女の子、中でもどこか欠けたところのある子は簡単だった。無表情な妹相手に培った顔色を読むスキルを駆使すれば、頼りがいがあって真剣に話を聞いてくれるお兄さん(老け顏だったんでかなり年上に見られたんだよ畜生め)ってことでホイホイついて来た。バカばっかり。
恋愛感情はなかった。だいたい恋愛ってのがよく分からん。やりチンってやつだ。間違いなく女の敵だな。女の子の仲良しグループのうち過半数を食っちまったのは失敗だった。二股がばれて修羅場になった。実際は三股だったんだが。

850: :2011/07/24(日) 12:03:48.49 ID:

包丁が出て来た時の逃げ足のラップタイムは人生史上最高記録だった。運良く手を少し切られただけで済んだ。
命の危険を実感して少し反省した。身を慎むようになった。皮肉な事にガツガツしてない雰囲気が余計にモテた。
モテても嬉しくない。女と付き合うのは気を遣い金も使い時間も使う。面倒臭いだけだった。
家族なら、妹なら、ワガママを言われてもしょーがねーなーwと思える。ところが有希はワガママを言わない。中○生ぐらいの女子っていうのは、肉親の男を忌避するもんじゃないのか? 本能的に。

852: :2011/07/24(日) 12:13:31.67 ID:

何にも考えてないパーというわけでもない。有希の学校の成績は実技科目以外文句のつけようがなかった。口数は少ないが、俺よりすでに物知りだった。
恋愛音痴の俺にも好きなタイプというのはある。バカな女は駄目だ。知識より頭の回転の速さが大事。
体型も年齢もこだわらないが(要するにヤレればいい)、毛深いのと臭いのは困る。どんな場面かは忘れたが、ご飯の時だったか、妹に聞かれたことがある。
妹「…お兄ちゃん」
俺「うん?美味いぞ」
料理は妹が作るようになっていた。教えたのは俺だが。何か分からん時はとりあえず美味いぞと答える。

853: :2011/07/24(日) 12:20:05.60 ID:

妹「…違うの…最近早くなったね」
俺「ああ」
俺の態度が適当に見えるかもしれないが、基本的に妹相手には言葉も表情も作らない。帰りが早くなったのは修羅場を経験して自重するようになったせいだが、もちろん女の話は家ではしない。
妹「…彼女さんとケンカした?」
俺「!!」
侮っていた。女ってやつは異様に鼻が利くのだ。慌てた。マジで。営業ならなんでも切り返すトークがあるが、この時は何も出てこなかった。

854: :2011/07/24(日) 12:31:11.40 ID:

だいたい女とは付き合ってすらいなかった。向こうから見ると彼氏だったのかもしれないが、こっちから見るとセフレ?
しかし「残念、お兄ちゃんはやりチンなんでーす!」なんて言える訳がない。
有希は無言でジーーーーーッと見つめてくる。別に圧迫しようという意識はないのだが、知らない人はこの視線の揺るぎなさにゲロってしまうだろう。
俺「いや、彼女とは合わなくて別れた。仕事がキツいしな。家に帰ってお前とご飯食べる方が楽しいよ」
なんだ俺。ナチュラルに妹を口説いてるよw妹「……」

855: :2011/07/24(日) 12:41:30.22 ID:

おい、黙って顔を伏せてニマアアと笑うのはよせw
妹の表情鑑定士1級の俺でなくても何を考えてるか分かるぞ。正直な話、妹の気持ちは思春期の気の迷いとか、性への関心とか、そんなんじゃなかった。もっと重い。深刻だ。
恋愛は俺には分からないが、俺への依存症だったんだと思う。困ったことに、不快ではなかった。進展させる気は皆無だったが、そりゃ、家族だし。妹との間に流れる空気は、ぶっちゃけると心地よかった。
女たちとの経験の反動か、いつのまにか、俺の好みのストライクは有希になっていた。有希は面倒臭くなくて、毛が薄くて、俺と同じものを食べてるはずなのになぜか甘い匂いがした。

856: :2011/07/24(日) 12:48:47.77 ID:

書きながら思い出して切なくなってきた。
昼飯食べてくる。

859: :2011/07/24(日) 13:39:18.47 ID:

切なくなるような結末なのか……orz

860: :2011/07/24(日) 14:36:56.27 ID:

病気の妹ってフレーズはいかにもネタ臭い。ストーリーを盛り上げるためにキャラを病気にする作者は無能だ。
その上いい加減な描写をしていたりしたら殺意が湧く。「難病」だからってすぐに必ず死ぬわけではないんだ。
悲劇のヒロインというには、「難病」の罹患率は意外と高い。いつ自分の家族がそうなっても不思議ではないぐらいに。
具体的に書くと知り合いにバレる可能性が高いので、病名も症状も書けないが、元々虚弱だった有希がいわゆる「難病」の一つで倒れたのは中学の卒業間際だった。

861: :2011/07/24(日) 14:38:19.32 ID:

>>860
がくぶる

862: :2011/07/24(日) 14:49:26.35 ID:

倒れたというのは比喩だ。実際には有希は自分でタクシーを呼んで病院に行ったらしい。有希は辛いとか苦しいとか痛いとか絶対に言わない。時間外でも商談中のことがあるんで俺のケータイを鳴らすことも普通はない。
だからケータイの着信で有希の名前が表示された時、感じたのは不審だった。
俺「どうした?」
妹「………お兄ちゃん」
まさに仕事中だったのだが、俺は文字通り飛び上がった。馬鹿な、有希の声が恐怖と苦痛に震えている…だと?
俺「今どこだ」
妹「病院…私、病気みたい」
俺「すぐ行く」
血相を変えた俺の顔を見て、クライアントは商談を延期してくれた。

863: :2011/07/24(日) 14:59:34.00 ID:

医者と会って詳しい話を聞いたのは、連絡のつかなかったおふくろではなく俺だった。心底ホッとしたことに、病気はすぐに命にかかわるようなもんじゃなかった。
しかし、合格したばかりの高校に有希が通うメドは立たなくなった。アホなJKを束にしても有希の聡明さには遠く及ばないのに、有希だけが高校に通うこともできない。こんな不条理な話はないと思った。
俺自身はともかく、有希はどんな罪も犯していない。ファッキンゴッド!糞が!俺はやり場のない怒りに狂いそうだった。

865: :2011/07/24(日) 15:11:00.90 ID:

そんな俺の内心とは裏腹に、有希の機嫌はむしろ良くなった。俺が毎日職場からまっすぐ病院に面会に行くと、毛布を鼻まで被っているのだが、あからさまにニコーとしている。
血の気がなくて病人ぽいのに、ますます痩せて落ちくぼんだ瞳に異様な力があった。大して会話はなかった。寝たきりの有希に話題があるはずがないし、俺も仕事の話はできない。
筋肉が落ちていないかチェックするように有希の二の腕やてのひらをニギニギすることが多かった。
有希は黙って握り返してきた。

867: :2011/07/24(日) 15:19:54.10 ID:

退院する前にこんな会話があった。
俺「高校に行きたくならないか?」
妹「…仕方ないよ…病気だし」
そう言いながら、有希はむしろ楽しそうだった。中○生活にはいい思い出がなかったのか?退院後は、通う先が病室から妹の部屋に変わった。
それまで、妹の部屋に入るのは珍しかったのだが、日参するようになった。仕事で遅くなった日でも、寝顔を確かめに行った。寝ている間に息を止めてしまうんじゃないかと、杞憂していた。

869: :2011/07/24(日) 15:29:53.45 ID:

しばらくして病状が落ち着いてきた頃、俺は尋ねてみた。
俺「なんか欲しいものはないか?退院祝いに」
妹「………」
有希は首をかしげていた。何も欲しがらないというのも困ったものだ。有希の部屋にはぬいぐるみもアクセサリーも何一つない。殺風景すぎる。本だらけだ。
いい匂いがすることを除けば女の子の部屋にはとても見えない。オタ友からもらったフィギュアを飾ってある俺の部屋の方がまだ華やかだw
妹「……いっしょに寝てくれる?」
不意打ちを食らった。

871: :2011/07/24(日) 15:42:05.30 ID:

果てしなく微妙な風が吹いたような気がする。しばらく意味が分からなかった。
妹「…昔みたいに…腕枕」
いつの話だよ、忘れていたが、まだずっと小さい頃、喘息の発作の後で疲れきった有希の頭を抱えて添い寝してやったことがあった。すごく落ち着くらしい。
しかし、有希はもう小学生じゃない。少しばかりだが、出るところを出てきていた。最近の洗濯係は俺だったから、ブラのカップも秘密などないw
それでも、拒否はできない。有希から「おねだり」されるのはこれが生まれて初めてかもしれない。冗談のようだがそれほど欲のないやつなのだ。

872: :2011/07/24(日) 15:49:36.17 ID:

「出るところを」じゃなく「出るところも」だね。誤字はスルーよろ。
欲情する心配はしなかった。女らしくなってきたとはいっても、妹だ。性欲を刺激するエロい女どもとは違う。もっと神聖なもんだ…ってあれ?優先順位がおかしいような。
女とラブホに行ってもシャワーを省略して押し倒すことのある俺が、自分の腋の臭いが気になってシャワーを浴びに行った。なんかおかしくね?
気持ちに整理をつけられないまま、ボクサーブリーフとTシャツだけ身につけて有希のベッドに潜り込む。

873: :2011/07/24(日) 15:57:22.91 ID:

卑猥な格好のように見えて、これぐらいは有希も慣れている。独りで寝る時はパンツ一丁なのだから、むしろ気を遣っているぐらいだ。
トランクスだとハミチンや玉ポ□リのおそれがあるが、ボクサーブリーフだとそんな事故もあり得ない。
度惑いこそあったものの、腕枕をしてみると、予想したドキドキではなく、圧倒的な安堵感に襲われた。
こんなにまだ小さいんだな、と。いや胸の話じゃなく。頭も首も肩も作りが華奢だった。小さい娘と添い寝した父親はこんな気持ちになるんだろうか?

874: :2011/07/24(日) 15:58:38.90 ID:

私怨

875: :2011/07/24(日) 16:11:07.95 ID:

私怨はヤメテw
ふと気がついた。いつのまにか、俺の方が先に寝入っていたらしい。有希が寝たら腕を抜くつもりだったのに。
血行が止まって右腕の感覚がなくなっていた。すぐにでもマッサージしなければならないのだが、それどころではなかった。
ボクサーブリーフの前開きからチンコが露出している。勝手にポ□リするわけがない。犯人は有希だった。しかも、柔らかいチンコを握っている…だと?
あまりの衝撃に、金縛り状態になった。寝ている妹の身体にイタズラする兄、ってのは分かる。いやダメ絶対だが、そういうイメージは存在する。
寝ている兄のチンコをオモチャにする妹?なんだそりゃあああ!

877: :2011/07/24(日) 16:20:45.39 ID:

パニックに陥りかけて、有希の寝息に気付いた。え?マジで寝ている?兄のチンコを握ったまま?
しばらく様子を見たが、本当に寝ているようだ。何を考えているんだこいつは?あまりの不可解さに茫然自失した。しかしいつまでもそうしてはいられない。
有希は体温が低めで握られているとひんやりして気持ちいい。おまけに密着しているせいでミルクのような?甘い匂いがする。息子がおっきしたら有希も目を覚まして、どんな顔をすればいいんだ?

878: :2011/07/24(日) 16:24:57.91 ID:

一瞬そう危惧したが、それは杞憂だった。だいたいふだんなら女と密着して甘い体臭を嗅ぐとそれだけで欲棒のスイッチが入るのだ。
フェロモンが違うのか?有希の体臭は甘いが、欲棒は刺激されなかった。本当にそろそろと有希のゆるく握った手を開き、チンコを仕舞う。
傍から見ていたら、どう見ても寝ている妹にチンコを握らせようとする鬼畜変態兄貴にしか見えないな、と自覚していたw

879: :2011/07/24(日) 16:43:46.15 ID:

朝が早くて寝起きの顔を合わせなくて済んだのは幸いだった。しかし、どんな顔をして妹を見たらいいんだ?
俺「お前、ゆうべ俺のチンコで遊んだろ」
ダメだ、まるっきりセクハラじゃないか。いや妹相手ならこれぐらい気安いのもありか?
待て待て、有希はどう見ても普通の妹じゃないぞ。昼間は頭の中で様々な考えが飛び交った。
帰宅して有希の部屋に行くと、いつものように嬉しそうに迎えてくれた。いつものように…?おかしくないか?
どこからどこまでもいつもの有希だった。

881: :2011/07/24(日) 16:46:47.20 ID:

狐につままれるというのはこういう気持ちかもしれない。ゆうべの自分の記憶に自信が持てなくなってきた。
あれほど強烈な体験だったのに。

888: :2011/07/24(日) 21:10:28.46 ID:

腕枕事件の後も、俺たちの関係は特に変わらなかった。
いや、違うな。関係は何も変わってはいないんだが、認識が変わった。女は女で、妹は妹。別のカテゴリーだ。
その違いは今までと同じ。だが妹の意味が変わった。それまではどこか、娘や小動物に近い、保護する対象という感じだった。
う~ん、なかなかうまく言えない。自我境界線があいまいになったような。エヴァンゲリオンで言うと、同じLCLに溶けちゃったような。
これも合理化かもしれない。チンコを握ったのが妹の手じゃなく自分の手だったら単なる自慰だもんなw
当然のことだが、当時もきれいに割り切れてたわけじゃない。

889: :2011/07/24(日) 21:19:09.89 ID:

ともかく、外見的には何の異常もない日々が続いた。誰にでも秘密はある。エロゲーの変態的な趣味とか、情報流出したら社会的に死ねるw
妹との距離が近すぎるのも、人に言えるようなことじゃない。有希も、人目のある所では一切親しげにしてこなかった。誰にでも人見知りするやつだが。

890: :2011/07/24(日) 21:28:33.19 ID:

おふくろが帰ってこない日、二人きりになった家の中でだけ、有希はナチュラルに寄り添ってくる…というか、へばりついてくる。
何となく既視感があった。小学生の頃もベタベタくっついて来てた。俺が仕事を始めて精神的に荒んでくると、有希は遠慮がちに遠ざかるようになっていた。
俺にウザがられたくなかったんだろうな。身体は少しばかり大人っぽくなってきたのに、態度は逆に幼くなったような気がした。嫌じゃなかった。
本気で俺が嫌がってたら、有希は離れていっただろうが、そのまま気力を失って死んでしまうような気がした。

892: :2011/07/24(日) 21:35:19.62 ID:

好きだとか愛してるとか付き合おうとか、恋愛じみた話はどっちからも一切出なかった。少なくとも俺の方は恋愛感情じゃなかった。
肉親として愛してるかといえばそりゃ愛してた。不憫なやつだとも思った。有希が本当のところ、どう思っていたかはよく分からない。
あいつはいつも黙って近づいてきた。俺のベッドの中に入ってきたら、背中をさすってやった。
何もなくて、ただ満ち足りた時間だった。

894: :2011/07/24(日) 21:42:16.59 ID:

いつのまにかチンコを握られていたことがあるが、今度は俺も異常に平静だった。有希の頭を撫でながら言ってやった。
俺「おもしろいか?」
妹「やわらかくて…変な感じ」フニフニと握るだけでは刺激も何もない。
驚かせたくて、上から手をかぶせて手コキさせてみた。エロい妄想をしてやっと息子が立ってきた。
有希はさすがに驚いたのかビクッと震えたが、そのまま手を上下させていた。俺はどちらかというと遅漏なのでそのままじゃイケない。ま、イカなくてもよかった。

895: :2011/07/24(日) 21:50:26.07 ID:

それまでの女ども(笑)で身につけたテクで攻めてみた。胸は反応がイマイチだった。下の方は、パンツの内側にてのひらを突っ込んでやると、動きが止まった。
有希も濡れるんだな…と軽く感動した。
ああ、こいつも女なんだな、と。
不思議と嫌悪感はなかった。
お互いの手を借りて自慰してるような?
有希の息が荒くなってきたのに気付いて中断。
病気の身体に障ったらマズい。
こんな時でもやっぱり声は出さないんだな、とこっそり笑った。

897: :2011/07/24(日) 21:57:30.63 ID:

腕枕のポジションになると、有希が聞いてきた。
妹「…大丈夫?」
俺「なにが?」
男が一度勃起したら射精するまで苦しいのだと思い込んでいたらしい。可愛い奴め。
ここまで来たら、セックスまでもう一歩、と思うかもしれないが、そんなことはなかった。
だいたいまだキスもしていないし、したくもなかった。ベロチュウになると、女どもとの動物的なセックスを連想してしまう。

898: :2011/07/24(日) 22:04:34.56 ID:

ここに至ったら、黙ってチンコをマンコに突っ込んでも有希は黙って受け入れたに違いない。自信がある。
お互いのチンコとマンコを借りた相互自慰みたいなもんだ。しかしそうするまでもなかった。万が一妊娠でもさせたら、人殺しになりかねないしな。
射精は排泄みたいなもんで、その時の一瞬快感より、「可愛いなお前」と笑いながら有希の頭を撫でてやる満足感の方が圧倒的だった。

899: :2011/07/24(日) 22:18:47.24 ID:

唐突だが、有希の話はこれでもう終わりだ。
打ち切りっぽくてすまん。不意打ちは人生にはよくある話だ。
有希が難病じゃなく全然関係のない別の病気で心の準備をする暇もなく急逝するなんて誰に予想できる?
ふざけんな神様。くたばりやがれ。……とまあ、1ヶ月休職するほど鬱った。
今でも思うよ。短い人生であいつは少しでも幸せを感じることがあったのか、って。
みんな、妹でも姉でも、弟や兄でもいい。生きているなら今のうちに仲良くしてやってくれ。
そう切に願う。じゃ、ROMに戻るわ。
鬱エンドですまんかった。

900: :2011/07/24(日) 22:21:37.80 ID:

>899
悲しい事でしたでしょうに、こうしてアップしてくださり、ありがとうございました。そして、妹さんのご冥福をお祈りします。
お兄さんが最後に立ち会う事は、出来たのでしょうか…
これから先、良い事がありますように。

901: :2011/07/24(日) 22:25:50.47 ID:

>>900
ありがと。とっくに喪は明けてるから、湿っぽいのはナシの方向で。
最後の手術の後は意識が戻らないままだった。

902: :2011/07/24(日) 22:26:26.90 ID:

こんな優しい兄貴がいたんだから幸せだったに決まってるだろ!
これからは妹の分までエロいことをしまくって人類の繁栄に寄与してくれ^^

903: :2011/07/24(日) 22:28:57.91 ID:

リアルに感動したよ
本当の家族のぬくもりって、こういうもんだよな
僕も、妹さんのご冥福を心より祈ってます  ;;

904: :2011/07/24(日) 22:35:47.97 ID:

>>903
いやいや、冗談はよせ。
普通の家族はお互いの性器をいじったりしないってw
家庭環境がアレな兄妹の特殊な例だ。

905: :2011/07/24(日) 22:40:29.81 ID:

>>899
泣いた

906: :2011/07/24(日) 23:03:46.31 ID:

>>810

有希は幸せを常に感じていたに決まっているよ。

908: :2011/07/24(日) 23:08:33.39 ID:

大昔に読んだ、「永遠の愛を誓って」という本を思い出した
これは、高校在学中にある女の子が白血病を発病
その前に、彼氏が出来ていた
長い入院生活が続いて、20歳を迎えるのだけど、逝ってしまった話
810さん、エロ板での話だけど、泣けてきたわ

910: :2011/07/24(日) 23:11:45.72 ID:

後付けの議論だが妹さんに女の歓びを教えてあげたほうが良かったのかな?とも思う

912: :2011/07/24(日) 23:13:31.94 ID:

>>908
その手の創作は俺もキライだが、ググったら実話か。創作だったらよかったのにと思うよ。
妹は俺の中では永遠だよ。半身みたいなもんだったからな。比翼の鳥ってやつだ。

913: :2011/07/24(日) 23:16:03.60 ID:

>>910
余命が分かってて妹が望んだら、何としてでもエロエロに調教してたよw
今更だが。

915: :2011/07/24(日) 23:26:05.69 ID:

>>912
比翼の鳥 なんて言葉、初めて見たよ あんた、聡明やな
親代わりに妹さんの面倒を見るなんて、尊敬どころか敬意を払うよ
妹さんは、幸せだったと思うよ
泣けてくるわ

916: :2011/07/24(日) 23:27:42.48 ID:

>>915
褒めるなら妹を褒めてくれw
妹から教えてもらった言葉だからな。

元スレ:http://kilauea.bbspink.com/hneta/kako/1299/12990/1299083801.html

コメント

  1. 1. 名無しさん  

    よぉ~頑張りなさったな、お兄さん(ノД`)改めて、敬意とアナタの妹さんへの哀悼の誠を捧げさせて貰いますよ(>_<)ゞ

  2. 2. 名無しさん  

    マジで泣いた。
    心から御冥福を‥‥‥

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